夢魔空間

魅惑の美青年【1話】〜美しい青年〜



「んぅ……どこだ……ここは……?」

頭がクラクラする……シーツの柔らかい感触……ここは…ベッドの上……?
どこか見覚えのない場所だ……両手が…動かない…?!
横を向くと両手が横に広げられたまま大きめのベルトバンドで縛りつけられている……。
服は着ておらず仰向けにされた状態でベッドに括り付けられている。
夢か……? それにしてはリアルだ……。

「おはよう……お兄さん♪」

どこか甘く優しい声……足元のベッドに腰掛けていた人物が話しかけてくる。
ウェーブの掛かったミドルヘアーくらいの金髪の青年だ。
女物のような下着を付けてちょっとギャルっぽい感じに見える。

「誰だ……? 男……? だよな……。」

一瞬女性かと思った……なんて綺麗な容姿なんだ……。
青年が微笑みながら話しかけてくる。

「女の子かと思った? お兄さんと同じ…男の子だよ…♪」

軽快な口調で答えながら青年がベッドに乗っかってくる。
そして僕の体の上に四つん這いで近づいてくる……。

「お…おい…ち…ちょっと何を……。」

ま…まさか……い…いやいくら顔が可愛くても…そ…そういう趣味は……。

「んふふ…♪ お兄さん…♪」

そう言うと青年は体を重ねるようにして覆いかぶさってきた………!!
うぅ……柔らかい感触……キメの細かいしっとりした肌……男性とは思えない……。

「ちょ…ちょっと……じ…自分にそういう趣味は……。」

金髪の美青年は微笑みながら綺麗で艶めかしい足を絡めてくる……。
両手を縛られてるせいで動くことが出来ない……。
ダ…ダメだ…変な気持ちになる……。

「大丈夫…きっとすぐ気が変わるから…♪」

甘くて良い匂いがする……男とは思えないほどの色香だ……。
言葉とは裏腹に自分のペニスが勃起していくのを感じる……。

「んふふっ……♪ ほら……体は喜んでるみたいだね…♪」

青年は勃起したペニスを下着越しに押し付けてくる……。
うぅっ……そんな……男同士でこんな……。
お互い少しづつ息が上がってきている……。
美人な青年と触れ合っていることに興奮してしまっている自分がいた……。

「同じ男同士なんだからぁ…♪ 仲良くしよ〜ね〜♪」

うぅっ……か…可愛らしい笑顔だ……。
勃起したペニスがビクっと反応してしまう……。

「じゃあ…ちゅう…しよっか♪」

そういうと青年はその綺麗な顔を近づけてくる……。
ダ…ダメだ……男同士でキスな…んて……。

「い…いや…ち…ちょっと待っ…」

青年が両手で顔を掴んでくる……!!
ダメだ……両手を縛られているから逃げられない……!!

「いや…ま…待って……。」

ちゅぅっ……!!
……!!
柔らかくい唇が吸い付いてくる……うぁ…あぁ……お…男の子の唇……。

んっ…ちゅっ……ちゅっ…ちゅぅぅぅ〜っ……♪
うぅっ…唇をついばむような甘くて優しいキスだ……。
あぁ……き…気持ち良いぃ……。

んぅっ……ちゅぅっ…ちゅっ……♪
彼の禁断のくちづけに酔いしれていく自分がいた……。

「んぅ…ま…待ってぇ……。」

必死で顔を横にそらしながら彼の唇から逃げようとする。
予想外の心地良さに焦りを感じていたからだ……。

「んぅ〜? どうしたの? お兄さん……。」

青年がどこか寂しそうな表情で見つめてくる……。
胸の奥が僅かにキュッとするのを感じる……。

「あ…いや……だから…そういうのはダメ…だって……。」

あぁ…妙な罪悪感を感じてしまう……縛られてるのはこっちなのに……。

「んぅ……じゃあ…ちゅう以外ならいいの…?」

そういうと青年はピッタリと体をくっつけてくる……。
「あ…だ…だからさ……。」
彼の行動に困惑していたその時……。

「ひぁっ…!!」

青年が乳首に吸い付いてきた……!!
優しく咥えながら…ちゅうぅ〜っと甘い吸いを始める……!!

「ち……ちょぉっとぉ……へぁっ……。」

妖しい感覚が胸元から全身に広がっていく……。
上手くろれつが回らなくなる……。

んぅ…ちゅぅぅぅ〜っ♪

「ひゃぁぁぁ……。」

体をピクピクさせながらなんとか抵抗しようとするが、
軽く上下させるのが精一杯だ……甘い感覚に体が脱力し始める……。

「そ……それ以上はぁ…だ…だめぇ……。」

情けない叫び声を上げるも……青年は乳首に吸い付いたまま離れようとしない……。

ちゅぅっ…ちゅぅっ…ちゅぅぅぅぅぅっ♪

「ひぁぁぁ……。」

時々舌で乳首をすくい上げながら両方の乳首を交互に責めてくる……。
甘い禁断の快楽……へ…変になりそうだぁ……。

んぅ〜ちゅぽっ……♪
乳首が解放される……あぁ……も…もうやめてぇ……。

「ふふっ♪ やっぱりこっちも欲しくなっちゃうぅ〜♪」

青年は悪戯な笑みを浮かべるとまた両手で顔を掴んでくる……!!
ぁ……あぁぁ……。

ちゅぅっ…♪

また唇が咥えこまれる……や…柔らかい……。
い…いや……そんなこと考えちゃダメだ……!!

ちゅぅっ……ちゅぅっ……ちゅぅぅぅぅぅぅっ……♪

また優しく甘い吸い付きが始まる……。
唇全体でついばむようにしながら唇を柔らかく吸ってくる……。
か……考えちゃ……だ…ダメだぁ…ぁ……あぁ……。

僕は甘く心地の良い彼の感触に溺れ始めていた……。


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