夢魔空間

魅惑の美青年【2話】〜彼の正体〜



「んぅっ……。」

ちゅっ…ちゅぅぅぅっ…♪
唇全体に吸いついてくる柔らかくて心地の良い感触……。
男の子だということを忘れてしまいそうになる……あぁ……。

「んっ…♪ んぅぅっ……♪」

ちゅぅぅっ…ちゅぅぅっ……ちゅっ♪
青年が小刻みに心地の良いキスを繰り返す……。
両手を縛られているせいで何も出来ない……。
僕は青年のなすがまま、唇の感触を味合わされ続ける……。

ちゅぅぅぅぅぅっ…ちゅっ♪
少し長めの吸引の後…やっと唇が解放される。

「あぁ……ハァ…ハァ…ハァ……。」

長く唇を塞がれていたせいで息が上がっている……。
うぅ……また…こ…こんなこと……。

「ふふ♪ 同性同士のキスってやっぱり気持ち良いよねぇ〜♪」

青年が悪戯っぽく可愛らしい笑顔で語りかけてくる。

「うぅ…君は一体……な…なんでこんなこと……。」

彼のペースに流されっぱなしだった……わけもわからずキスばかりされて……。
両手を縛られているという不安……これからどうなるのだろう……。

「そっか…そういえばまだ説明してなかったね…僕の正体。」

この青年の正体……? 一体……。

「僕はね……インキュバスっていう悪魔なんだ♪」

え……あ…あくま…?
冗談としか思えない発言に僕は困惑する……。

「僕たちインキュバスのお仕事ってさ……人間の女性を襲うことなんだよねぇ……。
 でも僕……男の人のほうが好きなの……男の人ってみんな快楽に正直だしさ……。
 それに鳴く時とかとっても可愛い声出してくれるし♪」

え……ぇ……。
本気で言ってるのか……いやいや…いくらなんでもそんなこと……。
僕が困った表情をしていると、青年がゆっくり顔を近づけてくる。

「お兄さん…信じてないでしょう…?
 でも別にいいんだよぉ……そんな事気にしなくても問題ないからぁ♪」

青年の瞳が妖しい紫色に光り始める……なんだか…見つめられているだけで……。

「うぅっ……。」

胸がドキドキする……視界がフワッとした薄い白色に染まる……。
ダ…ダメだ……これ以上目を合わせてたら……!!

「ふふ♪」

青年が僕の顔を両手でガッチリと掴んで見つめてくる……。
なぜか…彼の瞳から目を離すことが出来ない……胸の高鳴りが激しくなっていく……。

「ぁ……あぁ…っ……。」

体全体が心地の良い感触に包まれていく……あぁ…なんだろう……気持ちが良い……。

「さぁ…お兄さん……もう一度ちゅうしようね♪」

青年が唇を近づけてくる……こ…こんな状態でキスしたら……。

ちゅぅぅぅぅぅっ…♪
………………!!
唇から甘くて熱い感触が広がる……幸福な感覚が唇から体全体に流れていく……。
耐えきれないほどの幸福感と快楽に涙が流れ始める……。

「んぅぅぅっ……!!」

ちゅぅぅぅぅっ……ちゅぅぅぅぅっ…♪
青年は僕の顔をガッチリと掴まえたままキスをし続ける……。

「んふふ♪」

キスをしたままの青年が妖しく微笑んだ次の瞬間……。

「んぅっ……!?」

青年が股間を押し付けたまま上下に動き始める……。
下着越しに固くなった彼の感触を感じる……お互いのペニス同士が優しく擦れ合う……。
初めての感触に体がピクピクと震える……。

「んぅっ…! ん…んぅぅぅっ…!」

ちゅぅぅぅっ……ちゅぽっ…♪
青年は唇を離すと僕の顔を覗き込みながら体を上下に揺すってくる……。

「んふふ♪ ねぇ…お兄さん♪ このままお兄さんがイっちゃうまでしてあげよっか?」

下着越しとはいえペニス同士を擦れ合わせるなんて……こ…これ以上はダメだ……!!
「ぅ……うぅっ……も…もうやめて……!!」

全身が快楽に染まっていく中で僕は必死になっていた……。
さっき見つめられた時からもうずっとドキドキしている……うぅ…彼のことが……。

「んふふ…焦らなくても大丈夫…♪ イク時はちゃんと中に出させてあげるから…♪」

青年が突然体を上げて僕の太ももの上に座り込む……。
そしてゆっくりと下着を脱ぎ始める……。

「そろそろ…我慢出来なくなってきちゃったし……しよっか…♪」

そう言うと彼はお尻を上げ……僕のペニスを持ち上げ狙いを定める……。

「ち…ちょっと待って……!!」

突然の行動に僕は慌てて声をあげる……ダメ…ダメだ…これ以上は……。
でも…そんな言葉とは裏腹に、彼の体に見とれてしまっている自分がいた……。
魅惑的で妖艶な肉体……ぁ……あぁ……。

「大丈夫♪ インキュバスのお尻はセックスをするためだけの性器になってるから♪」

そういうと彼は腰を下ろし始める……ダメだとわかっていながら僕は彼に見とれてしまっていた…。
そして…次の瞬間……。
にゅぷぅぅぅぅぅぅっ…♪

「うぐぅぅっ………!!」

ペニスが根元まで彼の中に入ってしまった……。
ぐちゅぐちゅとうごめく柔らかい感触がペニス全体を包み込む……。

「あぁぁんっ…♪ お兄さん…♪」

青年が妖しく声を上げながら腰をくねらせてくる……!!
じゅっ…じゅっ…ぐちゅぅぅっ…♪

「ひっ……ひぁぁっ……。」

ペニスから伝わる柔らかい感触に体を震わせる……。
僕はついに青年と……してしまった……。


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